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書評コーナー

薬のチェックは命のチェックで取り上げた書籍を紹介しています。

季刊誌11号より

ようこそダウン症の赤ちゃん

日本ダウン症協会(JDS)編著/三省堂

ようこそダウン症の赤ちゃん

「耳にしたことはあるけど、ダウン症って何? 彼らはどんな風に生きているの?」そんな疑問に答えてくれる、ダウン症の子を家族の一員に持つ百の家族の物語。そして、どの家族も口を揃えて言う一言がある。それは「生きる幸せを教えてもらった」という言葉。

出生前診断(羊水検査や母体血清マーカー)を受けて悩み苦しんだ人もいれば、検査を受けなかった人もいる。しかし、そもそもダウン症の人も同じ人間なのに、どうして彼らはマイナスの存在と考えられるのか。彼らはただ染色体が一本多いだけ。「懸命に生きる」とはどういうことかをあらためて教えてくれる一冊。そして、命の価値はだれにも測れない。そんな当たり前のことを、彼らは思い出させてくれる。(ど)


■単行本: 254 ページ/¥1,400 (税別)

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