|
|
亜急性 通常1〜3か月で進行 |
|
|
|
病気の開始から頂点までの期間、病気が治るまでの期間を表すことばに急性、亜急性、慢性などがある。 気管支炎、肺炎、肝炎など感染で炎症を起こす病気だけでなく急性心筋梗塞など他の種類の病気にも使う。 急性は、病気が急に始まり早く治るもの。肺炎や気管支炎など全体の経過が比較的短いものから、肝炎や腎炎など2〜3週間以上かかるものまでいろいろだ。 病気がゆっくりと始まり、長く続く病気に慢性を使う。6か月以上を目安にすることが多い。 亜急性は、急性と慢性の中間。ふつう1か月から長くても3か月程度の経過のものを言う。典型例は、亜急性肝炎と、スモン(SMON)だ。亜急性肝炎は一旦治りかけた急性肝炎が再度悪化し、1か月前後で重症になり、致命率が高い。 スモンは亜急性脊髄視神経末梢神経障害の英語の頭文字からとった病名。下痢をした人が、足から徐々にシビれ出し、1〜3か月の間にお腹までシビれ、視力も低下する難病である。原因は整腸剤キノホルムだった。 動物試験でも、急性毒性(1週間以内)、亜急性毒性(1〜3か月)、慢性毒性(6か月〜2年間)の各試験を実施する。 亜急性毒性試験と慢性毒性試験を合わせて、「反復投与試験」というようになってきたが、毒性試験という方が実験の性質がよく分かる。 1997年4月28日付け日経新聞夕刊 |
|
|