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プリックテスト 微小な傷に薬液 反応観察 |
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皮膚テストには皮内テストの他、皮膚に出血しない程度に微小な傷を付けてその上に原液の濃度の薬液を置いて浸透させて反応をみる「プリックテスト」、皮膚を少し引っ掻いた上に薬液を置いて反応を見る「スクラッチテスト」、薬剤を軟膏のようなものに混ぜて皮膚に張りつけておいて1〜2日後に反応を見る「パッチテスト」などがある。 薬剤によるアナフィラキシー・ショック(過敏性のショック)の反応が余りにも強い場合には、皮内テストでもショックが起こることがある。このため、プリックテストから実施する方が安全だ。プリックでは同じ濃度の皮内注射の一万分の一程度、実際のテストでは普通10分の1程度の薬剤が皮膚に浸透する。 じんましんやぜんそくのアレルゲン(アレルギーの原因物質)のテストにも、皮内反応やプリックテストが用いられる。 ペニシリンなどある種の抗生物質に過敏だが、どうしても他に替わり得る薬剤がない場合やぜんそくのアレルゲンでは、極微量から開始して徐々に濃度と注入量を増やしていくとついには、普通の量を使っても過敏反応が起こらなくなることがある。このような方法を「減感作療法」という。 スクラッチテストは今はほとんど実施しない。パッチテストは接触皮膚炎や湿疹(しっしん)型の薬疹の原因を確認するために用いられる。 日経新聞1999年6月21日付改変) |
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