別紙A(一部修正)

事務連絡
平成15年1月30日

日本医師会
日本薬剤師会
日本小児科学会
日本臨床内科医会
日本小児科医会
日本製薬団体連合会 御中

厚生労働省医薬局安全対策課

インフルエンザ等による発熱に対して使用する
解熱剤の慎重な使用についての注意喚起の依頼について

標記については、平成10年12月のサリチル酸系製剤(アスピリン、アスピリン・アスコルビン酸、アスピリン・ダイアルミネート、サリチル酸ナトリウム、サザピリン、サリチルアミド、エテンザミド)の使用上の注意の改訂、平成12年11月のジクロフェナクナトリウム含有製剤に関する緊急安全性情報、平成13年5月のジクロフェナクナトリウム製剤の使用上の注意の改訂、平成13年6月のメフェナム酸製剤の使用上の注意の改訂等により、医療機関等に対する情報提供をさせていただいておりますが、本年もインフルエンザの流行期となり、感染症動向調査等などでもインフルエンザの増加がみられつつありますので、再度ジクロフェナクナトリウム含有製剤及びメフェナム酸製剤のインフルエンザ等の治療への使用について医療に従事される方々へ注意喚起をさせていただき、安全対策に万全を期したいと考えております。

このため、インフルエンザ流行期における解熱剤等の慎重な使用に関して、別添1をご参考として、貴会全員への周知について一層のご協力をお願い申し上げます。

また、別添2(略)写しのとおり、目本製薬団体連合会宛てに事務連絡にて、サリチル酸系製剤、ジクロフェナクナトリウム含有製剤、メフェナム酸製剤のインフルエンザ等の治療への使用に関し医療従事者の方々への注意喚起を製造業者等に依頼したところですので、貴会におかれましても、併せて会員の皆様方への周知方よろしくお願いいたします。

(別添1)

インフルエンザ流行期にあっては、解熱鎮痛剤等を使用するに際し、患者のインフルエンザ感染の可能性に十分留意し、以下の医薬品の慎重な使用にご配慮願います。

  1. サリチル酸系医薬品


    1. 平成10年12月、アスピリン・アスピリン・アスコルビン酸、アスピリン・ダイアルミネート、サリチル酸ナトリウム サザピリン、サリチルアミド及び、エテンザミドについて、15歳未満の水痘、インフルエンザの患者に投与しないこと、を原則とする使用上に注意の改訂を指示し、注意喚起を行った。
    2. 平成13年6月、医薬品・医療用具等安全性情報No167により、特にサリチル酸系医薬品を配合する総合感冒薬に関して、インフルエンザ流行期における慎重な使用を重ねて呼びかけた。
  2. ジクロフェナクナトリウム


    1. 平成12年11月、インフルエンザ脳炎・脳症の臨床疫学的研究及び病理所見、ならびにジクロフェナクナトリウムの薬理作用から、インフルエンザ脳炎・脳症を悪化させるおそれのある旨を、緊急安全性情報により注意喚起を行った。
    2. 平成13年5月、ジクロフェナクナトリウムについても、サリチル酸系医薬品と同様に、15歳未満の水痘、インフルエンザの患者に投与しないことを原則とする使用上の注意などの改訂を指示し、注意喚起を行った。
  3. メフェナム酸


    平成13年5月、薬事・食品衛生審議会医薬品等安金対策部会はおける日本小児科学会、研究者等の意見をふまえ、「小児にインフルエンザにともなう発熱に対して基本的に投与しない」旨が合意され、同年6月、使用上の注意などの改訂を指示し,注意喚起を行った。

(照会先)

医薬局安全対策課
黒川(内線2747)直通 03-3595-2435


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