薬のチェックは命のチェック季刊誌 No.13のご案内

仕 様
■B5判 80ページ
■定価:本体1200円+税
■ISBN:4-901402-16-1
■制作:(株)GU企画

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編 集:坂口啓子/浜 六郎  発行人:浜 六郎
発行所: 特定非営利活動法人医薬ビジランスセンター
本書の概要
「薬のチェックは命のチェック」季刊誌 第13号

特集(不安 パニック障害 くすり)
 本誌11号では「命を縮めるベンゾジアゼピン:睡眠剤と安定剤」のタイトルで 「不眠」や「不安」と薬について特集し、

  1. 睡眠時間が7時間程度とやや短めで少し不眠を覚えるくらいの人が最も長生き
  2. 睡眠剤や抗不安剤(安定剤)の害は、依存症だけでなく、免疫細胞もいわば眠らせるため全身に悪影響を及ぼす
  3. だから睡眠剤や安定剤を使用すると大きな病気を抱えたのとかわらないので、生の質(QOL)は低下し、寿命が短くなる
ことを、いろいろな調査をもとに紹介しました。また、睡眠剤トリアゾラム(ハルシオンなど)は米国での ハルシオン事件以後、他の国ではあまり使われなくなったのに、世界の60%以上を日本が消費しているという 医療のおかしさ加減についてもお話しました。
 今回は、前回で話し尽くせなかったこと、特に「不安」に焦点をあてました。 海外からのメッセージは、英国で長年、市民の立場から薬の問題に取り組んでこられた、 チャールズ・メダワーさんです。日本でも数年前から使われ始めた新タイプの「抗うつ剤」、 いわゆるセロトニン再取り込み阻害剤(SSRI:日本での商品名はパキシルなど)による 薬害問題を社会に認知させた中心人物です。
 SSRIは本来「抗うつ剤」。ところが「不安」からくる「パニック障害」にも有効とされて 急速に使用範囲が拡大しました。その一方で、依存や自殺が服用後短期間で起きていて患者や家族が そのことを訴えているのに、医師によく理解されず危険性の認識が広がらないのです。
 メダワーさんらの調査ではっきり見えてきた、「不安」に対する新薬SSRIの問題点、患者と医師の 副作用のとらえ方の大きな「隔たり」を中心に考えてみたいと思います。
 本当に治療の必要な「パニック障害」について梅田忠斉さんに解説してもらいました。

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 内 容
 ■特集 不安 パニック障害 くすり
   不安は「解決」の原動力          浜 六郎
   少し不眠の人が長生き?          浜 六郎
   「寝起きが悪い」と幼なじみの父親に言ったばかりに
                        瀬川 雄介
   病的不安は本来の力を奪う         梅田 忠斉
   新「抗うつ剤」SSRIの害は日本にも
   患者用薬の説明書(パロキセチン)
 ■連載
   映画の中の薬 アルコール         木元 康介
   みんなのやさしい生命倫理(13)     谷田 憲俊
   リレーエッセイ かぜの季節を迎えて    春本幸子
   編集長インタビュー   瀬川 雄介さんに聞く
    薬を止めることが人生の目標だった
   行ってきました
    「第5回薬害根絶フォーラム」
    番外編「日本脊髄障害医学会で発表してきました」
   ぷち いのちジャーナル
    小さな産院の「抜本的見直し」が問いかけるもの
                        松本 康治
   EBM超入門  RCTのポイント「ランダム化」
        結果の信頼性を高める「ブラインド化」
                        北澤京子
 ■新連載
   市民の視点 例外のないカルテ開示     勝村 久司
 ■トピック
   患者への情報の大切さ
     解熱剤に関するアンケート       浜 六郎
   質問箱
 ■NOPJIPの提言
  薬による重大な被害情報は患者からも受け付けよ 浜 六郎
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