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star01e.gif 便秘 水分や繊維質摂取し予防をstar01e.gif

 

  

  

  排便の習慣は個人差が大きいため、便秘は客観的な定義がしにくい。しかし一応、排便の回数が減少したり、小さい硬い便が出ること、あるいは出るべきはずのものが出にくい、あるいは、出ないために何らかの不快感を伴うような場合を便秘といっている。

 正常の排便回数には個人差があり、1日3回から1週間に2〜3回程度まで様々であるが、回数が少なくても排便がスムーズで不快感を伴わない場合には便秘とは言わない。ただし3〜4日間便が出なければ、何らかの不都合や不快感を伴うことは多い。

 「便秘がちっともよくならないから」といって便秘薬を欲しがる患者さんは結構多い。しかし、中には便が軟らかすぎて下痢ぎみになり、出そうで出ないのを「便秘」だと自己判断して便秘ぐすりを飲んでいる人もまれにはいる。

 便秘の原因はいろいろあるが大部分は生活習慣を是正することで解決する。しかし、他に重要な原因がある場合もある。胃腸は管であり、いつも動いて内容物を送り出している。要は、腸の中身の水分が少なくなって固まるか、機械的に腸が詰まり気味になるか、胃腸の動きが悪くなるかいずれかだ。

 腸が内部あるいは外部から圧迫されたり(たとえば癌などでも)、薬などの加減で腸の動きが止まって便秘になっている場合もある。生活が少し変わったり精神的な緊張でも便秘をする。他に病気があって酸素が不十分な場合にも腸の動きが悪くなって便が出にくくなることがある。薬で便秘を起こし易いのは精神安定剤、睡眠薬、抗うつ剤、高血圧の薬の一種カルシウム拮抗剤、お腹の痛み止め、くしゃみや鼻水止めの抗ヒスタミン剤やかぜぐすりといろいろある。糖尿病のある種の薬は便が軟らかくなるが、多すぎるとお腹にガスが溜まりすぎて逆に便秘になることがある。

 便秘にならない生活習慣は、線維の多い食事をし、水分不足にならないようにして、便意が催せば我慢せずにすぐに用を足すこと。適度な運動をすることである。とくに、朝食後10分から30分くらいの間がもっとも腸の動きが活発になる。この時間に毎日規則的に排便の週間をつけることが大切だ。

日経新聞1999年8月23日付改編

 

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