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濃いぶどう糖や蛋白質の原料になるアミノ酸、ビタミン類などからなるカロリーが高い総合的な栄養液のこと。ふつう、腕(腕が使えない時には足)の血管(静脈)から針を刺して液を入れる。しかし、腕や足の静脈は比較的細いので、濃いぶどう糖液を入れると刺激が強く血管が炎症を起こしてしまう。そこで、鎖骨の下か上の血管から心臓の直前まで細いチューブを入れて点滴する。口からの食事がチューブなどを使用してもできない状態が1週間以上も続く場合に実施し、食事ができるようになるまでの間しのいでおく。完全静脈栄養とも呼ばれる。 1日に必要なエネルギーの量は、最低で1000kcalくらい、普通は1600〜2000kcal必要だ。ところが、手足の血管から無理なく入れられる栄養は1日せいぜい 600kcal程度。この差を補うのが高カロリー輸液である。現代の医療では他の方法で栄養がとれなくなった場合、栄養補給の手段として威力を発揮している。 しかし、実施にはリスクも伴う。太い血管に針とチューブを入れるには、かなりのテクニックが必要で、ベテランでも必ずしも確実に入れられないことがある。針で肺を傷つけると、風船がしぼむように肺がつぶれてしまい、呼吸困難を起こすこともある。出血も問題になることがあり、長期間続けていると、細菌の感染で熱が出たり敗血症の原因になったりするので、医療機関側が特に注意深く扱う必要がある処置の一つである。 (日経新聞1998年1月5日付け改変) |
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