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治療方法には食事療法、運動療法、理学療法、手術、放射線治療、薬物療法などいろいろある。感染症やがんの治療において、手術や放射線治療と区別する意味で、薬物つまり化学物質を使用する治療方法を化学療法という。 感染症の化学療法は「抗菌化学療法」と呼ばれ、がんに対するものは「がん化学療法」、あるいは手術前後に実施されるのは「補助化学療法」と呼ばれる。 抗がん剤による化学療法で治りやすいがんは、急性白血病、悪性リンパ腫(しゅ)、睾丸(こうがん)のがん、絨毛腫瘍(じゅうもうしゅよう)、小児のがん(ウイルムス腫瘍、横紋筋肉腫他)など一部である。乳がんも化学療法で治る率が上がる。また、延命効果が一応あると言われているのは、進行した卵巣がん、肺がんのうちの「小細胞がん」と言われるものなど。 ただし、その延命効果はわずかであり化学療法に要する入院期間などを考えれば、患者本人が活動できる期間が延びるかどうかは微妙。多少でも真の効果が期待できるがんは、以上のような例も含めても10%程度だ。大部分のがんは化学療法で腫瘍は少し縮小しても延命効果がないか、証明されないかであり、逆に寿命が縮まることもある。 このように、抗がん剤による化学療法は重大な見直しの時期にきているし、感染症の化学療法は、新たな感染症と耐性菌の出現で、現在非常に重大な局面を迎えている。 日経新聞1998年12月21日付改編 |
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