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尿の検査のこと。はじめての受診ではたいていオシッコをとって下さいと言われる。病気になるとふだんは尿に含まれていない物がいろいろと出現するようになる。しかも受診者にとって尿を採るのは簡単。何か変わった病気がないかどうかを知るためには、大変役立つ検査だ。 コップに50mlほど尿を採るが、最初と最後の尿は捨て、中間の尿だけを採るのは、夾雑物(きょうざつぶつ)が混ざり混むのを防ぐため。糖、蛋白、潜血(微量の血液成分)、ウロビリノーゲンなどの有無・含有量をプラスチックのスティックについた試験紙で調べる。また、尿を遠心分離して沈んだ部分を顕微鏡で覗いて見る検査も簡単で非常に役立つ。 尿中に糖が多く出ていると糖尿病、蛋白は腎臓病、潜血は腎臓から膀胱〜尿道と尿の通路に出血がある可能性が高い。ウロビリノーゲンやビリルビンが多いと肝臓病の可能性を示している。ただし糖尿病ではないのに尿に糖がでることがある(腎性尿糖)ので、確定診断は必ず血液でしなければならない。 尿を遠心分離して沈んだ部分を顕微鏡で覗くと、白血球、赤血球のほかに細菌など微生物、痛風のときに出現する尿酸の結晶などが見えて診断の参考になる。白血球や細菌類があれば、症状とも組み合わせて、膀胱炎や腎盂炎(尿が腎臓から出てすぐ外の炎症)、腎盂腎炎(腎盂と腎臓の内部も同時に炎症を起こす)などの診断ができる。 検尿は簡単で安価であり、最初の1回だけでなく、途中でも体調の変化や薬剤の副作用が出ていないかなどのチェックをするために時々検査することは大切だ。病気によっては、通院時に毎回検査してもよい。 (日経新聞1998年3月16日付け改変)
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