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star01e.gif 検査の感度 目的ごとに使い分けstar01e.gif

 

  

  

 病院などで行う検査には主に5つの目的がある。第一に、問診や診察で病気が疑われた場合にそれを確認する。第二に、重大な病気がないことを確認する。第三は、不特定の病気をチェックするスクリーニング。第四は、治療の効果や経過を判断したり、再発の兆候を知る。第五には、治療にともなう副作用が起きていないかを確認する。

 重大な病気がないことを確認するための検査やスクリーニングなどでは、少しでも可能性がある場合は精密検査をする必要がある。ここでは鋭敏で見逃しが少ない検査、つまり「感度がよい」検査がよい。

 この「感度」は、病気の人のうち、検査で陽性になる人の比率で表す。たとえば、肝臓癌のマーカーのAFPは肝臓癌の人のほぼ85〜90%以上が陽性となる。しかし、肝硬変でも30%程度は陽性になる。

 このように、ねらった病気でない人まで陽性に出たのでは本当に病気なのかどうか分からなくなる。感度が良すぎると精密検査が必要な人が多くなり無駄な検査も増える。感度は高い程よいとは限らないのはこのためだ。

 一方、ある病気が相当疑わしい時には、その病気を確認できる検査方法を用いる。そこで「特異性の高い」検査を行う必要がある。こうした検査を「特異度」が高いという。同じ検査方法では、感度を上げれば特異度は低くなり、特異度を上げれば感度が下がる。

(日経新聞1999年5月31日付け改変)

 

 

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