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star01e.gif 血液 体の13分の1の重さの“臓器”star01e.gif

 

  

  

 血液は、全身の13分の1、体重60kgの人なら4600mlほどの体積を占めている体の中の一大臓器である。主な成分は4つ。赤血球、白血球、血小板、それに血漿である。

 赤血球は酸素を体の隅々まで運ぶ大切な役割を担っている直径が7ミクロン(1ミクロンは1ミリメートルの1000分の1)程度の中心部が薄くなったドロップのような円盤状のもの。血液が赤いのは、中にあるヘモグロビンという鉄を含む成分のため。これが、肺で酸素をくっつけ、体の各組織に到達して酸素を放して各細胞に酸素を供給する。

 体積比で表した赤血球が血液に占める率をヘマトクリット値といい、ふつうの人で約45%である。赤血球の数は1立法ミリメートル当たり450万個程度。ヘモグロビンは1デシリットルあたり15 g程度の濃度がある。赤血球の数やヘモグロビンの濃度が減っている状態を貧血という。

 白血球は、血液の成分の中では一番大きく、細胞の核をもっている(赤血球には核がない)。細菌など体に進入した異物をやっつける作用の好中球や単球は直径12〜16 ミクロン、免疫に関係した作用をもつリンパ球やアレルギーに関連のある好酸球などがある。ふつう1立法ミリメートル当たり4000から8000程度だが、白血球が少なくなると、細菌の感染を受けやすくなったり、免疫が落ちる。

 血小板は、骨髄中の巨核球という大型の細胞の周辺がちぎれて破片になったもので、直径2〜4ミクロンの大きさのもの。出血の際の止血あるいは組織の破綻処理に中心的役割を担っている。ふつう1立法ミリメートル当たり、20万から35万個ある。

血漿は、体積比で血液の約55%を占める。赤血球や白血球を運ぶ他、体に必要な無数の成分(ホルモンやビタミン、脂質、酵素類、たん白質、金属類など) を溶解して体の隅々まで運び、体中から老廃物を集めて腎臓などから排泄させる重要な役割を担っている。最も多い成分はたん白で、1デシリットルあたり約7グラム溶けている。

 血液中のこれらの成分が減ったり逆に増えすぎでも不都合が生じてくる。

日経新聞98年9月21日付改編 

 

 

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