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star01e.gif 骨髄障害 血球成分に異常生じるstar01e.gif

 

  

  

 骨髄は血液の成分である赤血球、白血球、血小板を作る場所である。どの血球にも成長できる能力を持っている血液の元になる細胞が多能性幹細胞がある。出血で赤血球や血小板が減れば、幹細胞が刺激を受けてもとになる芽球(前赤芽球や巨核芽球)という細胞が増加し赤血球や血小板に成長する。細菌に感染するとすぐに血管や骨髄中に貯蔵している白血球が動員されるが、幹細胞が刺激を受けて成長し白血球を補充、補給する。

 骨髄が不調になる病気はいろいろある。それぞれの血球が作られなくなる病気のほか、複数の血球が作られなくなる場合もある。3つの系統すべてが作られないのが再生不良性貧血(厳密には赤血球ともう一つの血球の組み合わせでよい)。その原因は不明の場合も多いが、薬でこのように骨髄の働きが悪くなることが相当ある。抗癌剤や胃潰瘍の薬H2 ブロッカーなどがその典型的なものである。

 骨髄中の血球の元になる細胞が無制限に増えてしまう病気が白血病や赤血病、骨髄腫、骨髄異形成症候群など、血液の癌と言われる病気である。

 血液の成分が一時的に減りすぎた場合、それを補うのが輸血である。これに対して、血球が無制限に増えたり、逆に作れなくなった場合には輸血だけでは対処に限界がある。障害を起こした異常な骨髄を、正常の骨髄に新たに置き換える治療法が骨髄移植である。

日経新聞1998年9月28日付改編

 

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