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けいれんは脳の神経が異常に興奮することで起きる。その興奮を鎮めてけいれんを止めるのが抗けいれん剤である。抗不安剤のジアゼパムはごく少量を飲み薬として服用すると不安を抑える作用があり、量を増やすと鎮静作用があり、睡眠剤にもなる。けいれんを起こした人の静脈に比較的大量を注射すると、けいれんを止め、筋肉も緊張も和らぐ。さらに急速に大量投与すると、全身麻酔剤としても使える。 このようにある種の抗不安剤は鎮静剤や睡眠剤、筋弛緩剤、抗けいれん剤、全身麻酔剤としてマルチタレントに使用できる。アルコールとよく似た性質を持つので、アルコール類似物質とも呼ばれる。徐々に効き目が薄れて、中止するとイライラやけいれんが増す点もアルコールと同じだ。大量かつ長期間にわたって使用している人が中断すると、けいれんなど重大な離脱症状を起こす。 熱性けいれんの場合には症状が激しい時にかぎって使う。てんかんのように一時的でない場合は、長く飲み続ける必要があることが多い。こうしたケースでも中には抗けいれん剤を中止できる人もいる。長期間発作を起こしてもおらず脳波にも異常が認められなくなった人は、主治医とよく相談して徐々に減量し中止にもっていけることもある。しかし自分で判断して中止するのは危険。医師とよく相談し、指示に従って調整することが大切である。 日経新聞1999年11月22日付改編 |
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