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star01e.gif 高血圧症 一回だけで判断しないstar01e.gif

 

 

  

 収縮期(最高)血圧が140以上あるいは拡張期(最低)血圧が90以上を高血圧という。ただし一回の測定だけで判断しない。血圧は秒単位でも変化するからだ。急いで駆けつけたり、診察室での精神的な緊張で血圧が一時的に上がるいわゆる白衣高血圧の人がいる。肩やのどの力を抜いて数回深呼吸するだけで収縮期血圧が10や20、場合によっては30以上も下がる。家で計るのもよい。

 血圧が高くなるのは遺伝的な要因もあるが、肥満や運動不足、過剰な塩分、アルコールが引き金であることが多い。高血圧の90%以上は特別な病気はなく、原因が特定できないもので、本態性高血圧症という。この他腎(じん)臓の血管が細いとか、ホルモンの病気が原因の場合もある。

 一時的な高血圧でも血流は早くなって血管の壁を傷め弾力を弱めて細くする。同じ量の血液を循環させるのにより強い圧力が必要となり、高血圧が持続するようになる。長年放置すると心筋こうそくや脳卒中、腎臓病などの合併症を引き起こす。高血圧の予防にも治療の第一歩にも、適度な運動とダイエット、ストレス発散、減塩、睡眠など日常の習慣を変える努力が欠かせない。

 収縮期あるいは拡張期の血圧が180/110以上の人は一週間後、160あるいは100以上の人は一カ月後に計り、下がっていない時にはじめて薬を使うことを考える。 

日経新聞1998年6月15日付改編

 

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