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血液中の脂肪の主なものはコレステロール、中性脂肪、燐脂質の3種類。これらの脂肪分の血液中の濃度が高くなり過ぎた状態を高脂血症という。病気との関連が最もよく調べられているのがコレステロール。心筋こうそくの危険(リスク)との関連は有名だ。しかし、コレステロールが高い場合の利点や、低すぎる場合のリスクについてはあまり知られていないようだ。 コレステロール値と死亡率との関係を調べ直してみた。コレステロールが高いほど死亡の危険が増す病気は、心筋こうそくなど虚血性の心臓病だけだった。癌や呼吸器の病気、消化器の病気、事故など他の病気は軒並みコレステロールが低い人の方が危険が大きく、コレステロールが高い方が危険が少なかった。 日本人のコレステロール値の平均は百八十(mg/dl)から二百程度。二百二十以上は高脂血症と言われ、食事等で下がらなければ薬で治療が必要と言われる。 だが、信頼できる調査ではいずれも危険が最も低いのはコレステロールが最も高い(二百二十もしくは二百四十以上) 人だった。調査では日本人男性はコレステロールが三四低いと全死亡の危険が二一%増、癌死は二六%増。別の調査では男女計でコレステロールが四十低いと心筋こうそくは四十%減るが死亡は十三%増、癌死は四十四%増だ。 狭心症や心筋こうそくの人は高いコレステロールは下げた方がよいとしても、それ以外の人は240以上でも下げる必要はない。 心筋こうそくの予防には、タバコを吸っている人は禁煙がまず大切。ついで血圧の高い人はそのコントロールが必要だ。 日経新聞1999年7月19日付改編 |
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