|
|
|
|
|
|
狭心症は酸素の相対的な不足で生じる。全身にたくさんの血液を送り出す心臓自身の筋肉が一時的に酸素不足に陥ると胸が痛くなる。これが狭心症である。 心臓の回りには、心臓の筋肉に血液を送り届けるための血管が冠のようにグルリと取り巻いているので、これらの血管を冠状血管(冠血管)と呼んでいる。この血管の中に、コレステロールなどの脂肪分が付着したり、血管内部が傷ついていたりすると、そこで血液が固まりやすくなり、血管を狭めてしまう。 こうして血管がある程度狭くなると、運動したときに心臓に必要な血液や酸素が不足してくる。それ以上に酸素不足に陥らないように、本人に「痛み」として感じさせて、酸素不足を警告する役割をしているのが、狭心症の痛みの症状だ。 左前の胸が「ギュ−ッ」と締めつけられるような感じで痛くなるのが、典型的な「狭心症」の発作だが、左肩が痛む、喉がつまる感じ、みぞおちが痛む(これは腹痛と間違われやすい)などの症状のこともしばしばある。さらに厄介なのは、心電図で見れば明らかに発作が生じていると思われるのだが、症状が全く出ない場合もある。 狭心症は、心臓の筋肉が相対的に酸素不足になれば生じる。血管のけいれんで血液が流れなくなること、肺から吸収された一酸化炭素が貧血や喫煙で酸素の代わりに赤血球にくっついて酸素不足になることなども、狭心症の原因となる。 1997年9月29日付け日経新聞夕刊 |
|
|
|