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磁気共鳴映像のことである。水素原子核の核磁気共鳴現象を利用して画像する検査方法である。 ごく簡単に原理を説明しよう。強い磁石の中に南北を指す小さい磁石を置くと、小さい磁石は強い磁石の方を向く。別の方向から別の強い磁場をかけると小さい磁石はまた別の方向を向く。別方向の磁場をかけたり切ったりすると、小さな磁石は細かい動きをする。 これと同じように、人体を強力な磁場の中に置くと、体の中の水素原子核(陽子)が、磁場のかけ方の違いで、各臓器や組織に固有な共鳴現象を起こし、特有の信号(スピンエコー信号)を発する。その信号を位置情報としてとらえて画像処理したものがMRIである。 CT(コンピュータ断層撮影装置)は体を輪切りにした断層像しか撮れないが、MRIでは任意の方向の断層像を撮ることができる。骨に囲まれた脊髄や関節部分の描出にすぐれ、。エックス線による被ばくもない。 半面、検査時間が長いので体の動きの影響を受けやすい。ペースメーカを入れている人や鉄など磁性体金属が体内にある人はMRIの検査はできない。閉所恐怖症の人も不向きだ。 CTでは見えなかった細かい変化(微小な脳こうそくや脳動脈りゅうなど)が見えるようになったが、治療する必要のない小さな変化も発見され、無用な混乱にもつながっている。 (日経新聞1999年6月28日付改変) |
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