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突然倒れて意識が無くなった人は脳卒中の疑いが濃厚。救急車を依頼して検査や入院ができる病院に運んで欲しい。早期に診断し、手術しなければならない場合もあるからだ。 脳卒中のうちどの病気かを区別するための特徴的な症状は頭痛と麻痺。意識が無くなる前に強い頭痛を訴えるクモ膜下出血、半身麻痺が出たなら脳梗塞か脳出血の可能性が高い。脳出血の症状は急激で、脳梗塞はゆっくりと起こると以前は言われたが、CTで診断するようになってから、そうは言えなくなってきた。出血でも小さいのは症状が少なく、脳梗塞でも急激に起きることはまれではない。 クモ膜下出血と診断できれば、部位にもよるが通常は脳外科で手術を行うので、クモ膜下出血か他の脳卒中かを区別することは重要。その際、CTが威力を発揮する。以前はクモ膜下出血の疑いのある場合は脊髄液をとって出血の有無を調べていたが、現在では出血がCTで容易に診断できるので、あまり必要でなくなってきた。MRIも急性期の脳卒中の診断には必ずしも必要ではない。 脳出血なら少量でもCTに写るが、脳梗塞はCTでは異常がすぐには出ないので、半身麻痺の症状があってCTで異常がなければ、脳梗塞と診断する。脳梗塞なら2〜3日後のCTで明瞭に異常像が出現する。 最近流行っている脳ドックではCTやMRIで脳梗塞や脳動脈瘤の有無をチェックする。異常がかなり発見されるが、どの程度の脳動脈瘤を手術をすべきかのきちんとしたデータなしに手術が行われている。手術に伴う危険の方が大きい可能性もある。きちんとした評価を実施すべきだ。 日経新聞98年7月13日付改編 |
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