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胸に息をいっぱい吸い込んでから、ハーッと一気に吐き出す。肺活量の検査を思い出してもらうとよい。 肺活量は思い切り息を吸って思いっきり吐き出した時の吐き出した空気の量で表すが、これがもっとも単純な肺機能の表し方だ。 肺の機能は、この他にもゆっくりと息を吐き出した時の肺活量、一気に息をはき出した時の肺活量、一気に吐き出したときに最初の1秒間に吐き出せる量や、その割合(一秒率という)などいろいろの表し方がある。これらの検査は病院である程度の大きさの器械を使う。 鼻や口から吸った空気はのど、気管、気管支をとおって肺に入り、気管支の末端にある肺胞という小さな袋状の場所に達する。肺胞では新鮮な空気から酸素が血液中に取り入れられ、体内で発生した二酸化炭素が多めになった空気は気管支などを通って体外に出て行くことになる。 気管支支喘息では、空気の通り道である気管支が狭くなる。気管支が狭くなると、狭い筒状のところを急速に空気が通るので、聴診器を当てると、ヒューヒュー(ピーピー)などと笛のような音がする。症状がもっとひどくなると、聴診器を当てなくても呼吸に合わせて音が聞こえるようになり、もっとひどくなると出入りする空気の量が少なくなりかえって音が聞こえなくなる。 喘息で気管支が狭くなった状態をもっとも簡便に知る器械がピーク・フローメータ(ピークフロー計)。ピークは最大という意味。フローとは「流れ」。つまり、気管や気管支を通ってきた空気が一秒間(一分間)にどの程度流れるのかその最大流量を計る方法だ。 ピーク・フローは自宅でも簡便に計れる。気管支の炎症を抑えて空気の通りがよい状態になっているかどうか、段々気管支が狭くなっていっていないか予知することができるので、喘息治療には不可欠な器械だ。 日経新聞1998年5月25日付改編 |
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