line1_1.gif

 

star01e.gif 心筋梗塞 血管が詰まり、即死の危険

 

  

  

  心臓の筋肉に血液を供給する血管(冠血管)は、主に3本に分かれている。左回りが2本、右回りが一本である。狭心症はこの血管が狭くなるだけだが、この血管が詰まってしまうのが心筋梗塞である。心臓に血液が供給できなくなるために心臓が働かなくなり、全身に血液が供給できなくなり、発作が起きるとすぐに死亡する場合が多く危険である。

 心筋梗塞の症状は、狭心症の症状に似ているが、程度ははるかに強い。のどがつまり胸が痛む。しかも「冷や汗」が出て「手足が冷たく」なる。この二つの症状は、体がショック状態に陥っていることを示す重大な兆候だ。

 狭心症の症状の場合でも、心電図をとり、血液検査をすると心筋梗塞が判明することがある。これは細い血管がつまった場合である。一方、心筋梗塞かと思うような強い症状なのに、心電図や血液検査では狭心症にしか見えないケースもある。

 生まれて初めて狭心症を経験した人は、特別な注意が必要だ。今まさしく冠血管の中に血栓ができて大きく成長しつつあり、もうすぐ血管を詰まらせる寸前であれば、心筋梗塞に進む可能性が高い。心筋梗塞の危険が迫っているという意味で「切迫梗塞」と呼ばれることもあるぐらいだ。このような人は、入院してもらい、心筋梗塞なみの厳重な監視を必要とする。

 また、安静にしていて運動や仕事をしたわけでもないのに狭心症の症状が出現することがある。これは、「安静時狭心症」とか「不安定狭心症」と呼ばる。この場合は冠血管が痙攣を起こしているか、血管が塞がりかけている可能性があるので、入院して心筋梗塞の可能性を考えて厳重な監視をする必要がある。

1997年10月13日付け日経新聞夕刊

 

line1_1.gif