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悪性腫瘍になると、そのがんに特徴的なたんぱく質が体内に出現する。がんの診断の補助や治療後の経過観察に使える。この種のたんぱくが腫瘍マーカーだ。 肝臓の場合には、アルファフェトたんぱく、略して「AFP」とPIVKAUという2種類の腫瘍マーカーが有用だ。AFPの「フェト」というのは胎児という意味。肝臓の細胞が活発に分裂しているとき、胎児期と同じたんぱくをつくり出す。肝臓癌があればAFPが増えてくることが多い。ただし、肝硬変の人で肝炎の程度が強ければAFPの数値は高めに出ることがある。 PIVKAUは、ビタミンK欠乏状態で出現する異常たんぱく。黄疸(おうだん)がある場合や、抗生物質を使用しているときでも高くなるが、それ以外の場合は肝臓癌を疑った方がよい。 AFPは癌の初期段階から異常値が出やすいが、偽陽性も多い。軽い異常値の場合、肝臓癌である確率は、AFPで20%足らず、PIVKAUだと50%以上、両方異常なら60%以上。また、正常から異常値に変わったり、2回連続して数値が上昇した場合などにはさらに確率は高くなる。超音波エコーや造影のCTなどを駆使して早期の発見に努める必要がある。 肝臓癌は早期発見すれば、肝動脈に栓をする塞栓(そくせん)術やエタノール注入法などの治療法などで延命できる可能性があるからだ。 (日経新聞1999年5月24日付け改変) |
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