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star01e.gif 痛風 食事節制などで予防・治療star01e.gif

 

  

  

 昔はぜいたく病の典型のように言われていた痛風だが、最近では食生活が豊かになるとともに多くなってきた。

 体の細胞の中には核があり、その中には遺伝情報を伝える物質「核酸」が存在する。その核酸の分解産物が尿酸。この尿酸が血液中にたまって濃度が濃くなった状態が高尿酸血症である。約7.6mg/dl 以上になると結晶になり痛みを発するようになる。「痛風」という名は「風が吹いても痛い」ほどの痛みに由来する。

 尿酸の結晶は、関節にたまりやすいが、中でも足の親指の付け根にくる場合が圧倒的に多い。その他足背部や肘、膝などにも来ることがある。赤く腫れ上がりともかく痛い。痛風を放置すると関節が変形したり、腎臓が破壊されたりする。

 急性の痛風発作時は、重曹で血液や尿をアルカリ性にしつつ、心臓や腎臓が悪くないかぎりはともかく水をたくさん飲んで尿酸の結晶を溶かし、尿の中に大量に排出させ、アスピリン以外の鎮痛剤を使う。

 このような時は、血液中の尿酸濃度が高くなっているのだが、痛みがある時は「尿酸を下げる薬」は痛みを却って強くすることがあるので使わない方がよい。

 アルコール類はビールに限らず日本酒、ウイスキー、ワインなど、アルコールなら何でもよくない。「酔い覚めの水」がうまいのは飲酒後の脱水のため。もし飲んでしまったら後で水をしっかり飲むのがコツ。

尿酸を下げる薬は、まれだがこわい副作用が他の薬より多い。アルコールを控えること、食事の注意、脱水にならないよう水を飲むことなどにより、なるべく薬に頼らず、予防、治療を心掛けるようにしたい。

日経新聞98年4月20日付改編 

 

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