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人間の耳に聞こえる音波は20000ヘルツ程度が限度だが、医学的な診断に使われる超音波は100万から1000万ヘルツ。このような超音波を発射する器械の先端部分(プローブ)を体の外から当てると、各臓器やその境目、血管、結石や腫瘍など、それぞれの性質に応じて特徴のある反射をする。 帰ってきた超音波(エコー)をまたプローブで受け止めて器械内で合成して画像にしたり、心臓や血液など動く物体からの反射のドップラー効果を利用してその速度を測ったりすることができる。 超音波検査のおかげで、医師の診断は非常に正確、簡便になった。しかも超音波は苦痛をほとんど伴わない。特に心臓、肝臓、胆のう、すい臓、腎(じん)臓、ぼうこう、乳房、子宮、卵巣、甲状腺(せん)などの状態が非常によくわかるようになってきた。 動きの速い心臓の弁膜の異常や心臓の壁の動きを調べることができる。肝がんの早期発見やアルコールを使った治療などの際にも超音波は威力を発揮している。腸は内部の様子をつかみにくい臓器だが、腸閉そくや腸重積、がんなどでは特徴的な像を呈するので診断できる事がある。 産科では胎児の状態がよく見える。早ければ五か月ごろから性別がわかるほどだが、主目的はあくまでも、胎児の発育が順調かどうか、胎児が正常分娩できるかどうかの判断の参考にする事である。 日経新聞98年2月23日付改編
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