(2014.04.10号)

『薬のチェックは命のチェック』インターネット速報版No168

タミフルの無効と害が証明される

--国際研究グループ(コクラン共同計画)の最新の結果で--

本日10日、国際共同研究グループ(コクラン共同計画のレビューチーム)が、タミフル(オセルタミビル)やリレンザ(ザナミビル)など、インフルエンザの治療や予防に用いられている薬剤(ノイラミニダーゼ阻害剤)の評価結果を公表した。

その558ページにわたる膨大な報告書で、研究チームは、ノイラミニダーゼ阻害剤は、症状を半日程度軽減するものの(喘息の小児ではこの効果もない)、肺炎や入院を防止する効果を持たず、特にタミフルについては、害が、精神症状のほか、頭痛、腎臓病や糖尿病、心臓の律動異常など、様々であり、公衆衛生上重要な病気の治療や予防に用いる価値はないため、各国の医療政策当局、ならびに国際的な健康政策当局に対して、この結果を重視して、政策を変更するよう、求めている。

この報告により、インフルエンザの治療についての考え方が再考されることを願いたい。

NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック)では54号(20日発売予定)で、トピック「タミフルの無効と害が証明される-国際グループの最新の研究結果でとして扱った。

コクラン共同計画のシステマティックレビューは、膨大であるので、とりあえず、要約と、平易な言葉による要約、それに、臨床的な意義や、国の医療政策上、さらには今後の研究における意義について言及した著者らの結論の部分をまず、紹介する。

また、10日の公表に先立って、英国ロンドンで開催された記者会見で用いられたプレスリリースの翻訳も参照されたい。

4月10日には、さっそく英国BBC放送が、報道した


市民患者が「ほんまもん」の情報を持つことが真の改革につながる
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