昨日2月14日、NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック)は、舛添厚生労働大臣ならびに安全対策調査会委員等あてに、廣田班調査の結果を訂正し、タミフルと異常行動・突然死との因果関係を認め、タミフルの全面使用禁止措置を求める要望書を提出しました。また、薬害タミフル脳症被害者の会も、因果関係を認め被害救済を求める要望書を舛添厚生労働大臣に提出し、その後共同で記者会見をしました。
このことは、早速、読売新聞(科学、医療と介護)が報じました。
なお、廣田班解析の問題点については、すでに、毎日新聞(2008年1月15日)と朝日新聞(2008年2月13日夕刊)でも取り上げられていますので、参照ください。
その最大の理由は、すでに『薬のチェック』速報版(No101全体版、No101要約版、No102)でお伝えしたように、昨年末に公表された廣田班調査の間違った解析にあります。本来この調査の結果は、因果関係を固めるものであったはずですが、予備解析とはいえ関連を示すどころか逆転した結果を導き、因果関係の認定を延期するために使われました。
その結果を訂正し、有意な関連があるとの適切な解析結果に基づきタミフルと突然死・異常行動死との因果関係を認め、全面的に使用を中止するよう求めて要望書を提出しました。厚生労働省側からは、医薬食品局安全対策課、倉持憲路 安全使用推進室長をはじめ2人が対応されました。
薬害タミフル脳症被害者の会の代表(代理)の方は、「厚生労働省の無策で、さらに何人の命が失われればよいのでしょうか。今回の要望書を最後の要望書にしていただきたい。そう、舛添厚生労働大臣に直接お伝えください」と強調されました。
NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック)からは、浜が出向き「薬害C型肝炎の和解にあたって、舛添厚生労働大臣は、『薬害は二度とあってはなりません』『医薬品行政の見直しに取り組み、再発防止に向けた具体策を検討してまいります』と明言され、タミフル薬害にも強い関心を寄せていると聞きます。このタミフル薬害の解決抜きには薬害再発防止はあり得ません」と強調しました。
そのうえで、すでに因果関係を示す事実が揃ってきており、いかに危険かということが、『やっぱり危ない タミフル』という1冊の本にまとめられるほど集積してきていること、その具体的内容を解説し、また、昨年末に公表された廣田班の解析の誤りについて、用意したパネルを用いて午後2時から3時前まで詳しく説明しました(要望書本文はこちらへ)。
なお、午後3時から4時前の記者会見でも、同様の内容を、パネルを用いて詳しく説明しました。
要望理由については、要望書をご覧ください。