T I P の活動について
The Informed Prescriber 『正しい治療と薬の情報』

TIP

The Informed Prescriber

ISDB

医薬品・治療研究会
代表 別府宏圀

The Informed Prescriber 『正しい治療と薬の情報』 

編集長 別府宏圀 副編集長 浜 六郎

事務局
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-14-4AMビル5階
TEL 03-3341-7453 FAX 03-3341-747
大阪事務局
大阪事務局
〒543-0062 大阪市天王寺区逢阪2-3-2、JNビル402
TEL06-6771-6345 FAX 06-6771-6347
 

rhomb02e.gif TIPは、臨床現場の医師・薬剤師の目でとらえた信頼できる医薬品情報誌です

 TIP(The Informed Prescriber 『正しい治療と薬の情報』)は、臨床現場の医師・薬剤師の目でとらえた信頼できる最新の偏りのない医薬品情報、重要な副作用情報を医療関係者にお届けすることを目的に、1986年1月に創刊いたしました。その発行母体が、医薬品・治療研究会です。臨床薬理学者の故・砂原茂一氏が、「正しい治療と薬の情報」のすすめ、という言葉を寄せてくださいました。

rhomb02e.gif TIPは、営利商業雑誌ではありません 

 製薬企業からの援助を全く受けずに、購読会員の会費のみにより運営されています。その活動は、医師・薬剤師・市民のボランタリーな精神に支えられています。

rhomb02e.gif TIPは国際医薬品情報誌協会に加盟する唯一の情報誌です

 TIPは、中立的医薬品情報誌(Independent Drug Bulletin)の国際組織[国際医薬品情報誌協会(ISDB:International Society of Drug Bulletins)]に加盟する日本で唯一の医薬品情報誌です。

rhomb02e.gif 日本のトピックスを素早く評価して、適切な情報を提供します

 ソリブジン事件をはじめ、ハルシオン、トリルダン、ケフラールなどの副作用問題、HMG-CoA還元酵素阻害剤、コレステロール低下剤、抗アレルギー剤などの有用性についての評価、成人喘息患者の教育など標準的治療や患者教育、薬価の国際比較問題、TIP独自の新薬再評価など、日本で話題となる医薬品に関する、偏りのない独自の評価情報を提供してきました。

rhomb02e.gif 10誌以上の海外提携誌に掲載された良質の情報を提供します

 がん治療における患者の選択、カルシウム拮抗剤の位置づけ、フィルグラスチム、食道静脈瘤へのプロプラノールの有用性、アカルボースの評価など独自の記事をはじめ、イギリスのDTB、フランスLa Revue Prescriere、ドイツArtzneitelegramなど海外の10誌以上の提携誌に掲載された優れた医薬品情報を翻訳し、日本独自の問題点について解説を加えて提供しております。

rhomb02e.gif 副作用情報の迅速な収集と提供をします

 内外の副作用を迅速に収集し、必要に応じて解説を加えて提供しております。また、厚生省の医薬品副作用情報もサマリーと特に重要なものは独自の解説付きで提供しております。副作用情報欄「CAPSULE」は非常に実用的であると、好評を得ております。

新しい時代にマッチした医薬品情報誌
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「正しい治療と薬の情報」のすすめ

                  1986年           砂原茂一

 最近出た厚生省の副作用報告では総例数は1000以下で死亡は20例足らずです。人口が我が国の15分の1のスウェーデンの年間3,500例、死亡30例とは比べものになりませんが、誰も日本がとくに薬剤安全性の高い国だとは考えないでしょう。スモンやクロロキンなどの前科も多いことですから。
 薬剤安全性について、このように鈍感な医療風土の中でひとりひとりの患者と全国民に対して責任をもたなくてはならない日本の臨床家は自衛策を講じなくてはなりません。行政や企業から与えられる定食的メニューを漫然と待っているだけではなく、進んで副作用について勉強し、自ら考え、かつ行動しなくてはならないのではないでしょうか。ことに公けに与えられる情報は結果論としての「使用上の注意」を示すだけの、因果関係の設定の必ずしも容易でない副作用について、確実なもの、可能性のあるもの、除外できないもののそれぞれのレベルに応じた、判定の論理とプロセスが明らかにされていませんから、「自ら考える」臨床家を育てるのには役立ちません。
 この小さい情報誌は中堅の、現場の臨床家たちが力をあわせて企画したもので、私などはかたわらから眺めていて、そのドンキホーテ的蛮勇に敬意を表しながらも内心前途を危ぶんでいましたが、1年を経過してどうにか軌道に乗りつつあるようです。いまのところ外国の提携誌の翻訳が主になっているのはそれなりに意味のあることでしょうが、これからは日本の現場からの活発な問題提起の場となり、自立する臨床家、考える臨床家に役立つことを願わずにはいられません。薬剤安全性の問題は企業や行政に要求すればそれで事足りるのではなく、ひとりひとりの臨床家が自ら力をつくして研究し、勉強しなくてはならない、自分自身の問題なのですから。

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