「いま医薬品を見直そう」 シリーズ

 

     

 

第 1回 「TIP」とは

  

1997年6月25日

 

 「TIP」は新しい時代の信頼できる医薬品情報誌です
TIP誌(The Informed Prescriber:正しい治療と薬の情報)は、臨床現場で必要な、信頼できる、最新の偏りのない医薬品情報、重要な副作用情報を医療関係者にお届けすることを目的に、一九八六年一月に創刊し、中立的医薬品情報誌の国際組織「国際医薬品情報誌協会(ISDB)」に加盟する日本で唯一の情報誌です。
 製薬企業からの援助を全く受けず、購読会費のみで、医師・薬剤師・市民のボランタリーな精神に支えられて運営されています。適正な薬の使用を可能とする「良質の情報」のみを提供します。
 抗アレルギー剤など正しい薬効評価、ソリブジンなど薬害事件や副作用問題に関するタイムリーな記事、海外提携誌の優れた記事の翻訳と解説、患者用説明書の有用性評価や患者用薬の説明書の連載(データベースの提供も)など、時代を先取りする記事を次々に掲載。一般商業誌にはないユニークな医薬品情報誌です。

薬価の国際比較
 九四年九月に、大阪府保険医協会と共同で発表した「薬価の国際比較調査」は、各方面に多大な反響を巻き起こし、今や日本の薬価、特に新薬や問題薬の価格が欧米諸国に比較して異常に高いことは、一般的な認識となりました。
 その後、TIP誌では、薬価が薬効に見合ったものであるかどうかを検討しています。また、最近は、喘息治療剤フェノテロールを取り上げました。
 このように、いま使われている薬に真の効果はあるのか、安全性はどうか、リスクとベネフィットを考慮した本当の価値と、その価値に見合った薬価かどうか、患者さんに本当に役に立つ薬/治療とは何か、を検討する記事を提供しています。