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書評コーナー

薬のチェックは命のチェックで取り上げた書籍を紹介しています。

季刊誌7号より

誕生死

 流産・死産・新生児死で子をなくした親の会 著/三省堂

誕生死

11家族13人が実名で、亡くなった子への思いを語っています。書評をさぼるようですが、あとがきを引用します。本書の内容を明確に語っていると思いますので。

「英語では、おなかの中で亡くなったケースを『STILLBORN 』と言います。『それでもなお生まれてきた』という深い含みがあり、『死産の』という日本語では、あまりにそぐわないと、私たちは感じてきました。おなかの中で亡くなってしまった場合は、戸籍にも載らず、存在がなかったことになってしまいます。でも、わたしたちの子どもは、どんなに短い命であろうと、確かにこの世に生まれたのです。たとえ、子宮という小さな世界から、生きて外にでてくることがなかったとしても、あるいは生まれてすぐに亡くなってしまったとしても、私たちにとっては、確かにわが子は『誕生した』のです」。


■四六版224ページ/ ¥1,300 (税別)/2002年4月15日発行

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