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書評コーナー

薬のチェックは命のチェックで取り上げた書籍を紹介しています。

季刊誌8号より

ぼくの「星の王子さま」へ 医療裁判10年の記録

勝村久司 著/メディアワークス

ぼくの「星の王子さま」へ 医療裁判10年の記録

1990年12月、勝村さん夫婦は初めての子どもを生後9日で亡くしました。不要な 陣痛促進剤の使用が原因でした。この本は、副題が示すように、そのことを提訴し、二審 で完全勝訴となるまでの、10年間の記録です。インタビューでは触れていませんが、サ ン=テグジュペリの『星の王子さま』は、勝村さんの愛読書です。最初の子はなんとなく 女の子だと思って、星子(せいこ)と名付けようと思っていたそうです。ともすれば激情 に流されがちな経験を、客観的に冷静に見つめ夫婦で解決を模索していきます。

本の表紙は、勝村さん夫婦と長男、三男です。しかし家族は、空にいる長女と次男を含 めて、6人です。


■270ページ、¥1,400 (税別)

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