書評コーナー
薬のチェックは命のチェックで取り上げた書籍を紹介しています。
季刊誌11号より
医療ミス
近藤誠・清水とよ子／講談社
日本で起きる医療過誤に関して、患者と医師の双方から、その背景を検討し、解決策を示している。たとえば、日本医師会が現在の医療にどのような影響をもたらしているのか、医療に関する医師の知識不足などがどのようにして生じているか、医療界がどのように成り立っているのかなどを簡潔に説明している。
どのような医療過誤が日々病院で起こっているのかについても一つ一つ実例を挙げながら、その事故が起こった背景と原因を検証している。多数の医療過誤の実例を読み進むうちに、だれにでも起こり得る、身近な問題が医療事故であるということを改めて認識し直すきっかけを与えてくれる。（ど）
■A5判：263P／￥1,600（税別）/p>
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