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書評コーナー

薬のチェックは命のチェックで取り上げた書籍を紹介しています。

季刊誌14号より

市民のための疫学入門 医学ニュースから環境裁判まで

津田敏秀著/緑風出版

市民のための疫学入門 医学ニュースから環境裁判まで

本誌第7号でサリドマイドのことを取り上げた「疫学と行政判断」(この原稿もこの本の中に含まれている)を執筆した岡山大学医学部の津田氏が、疫学とは何かを一般向けに解説した本である。SARSやサリドマイド、雪印牛乳による食中毒事件などを取り上げて、疫学の重要性をわかりやすく解説している。医療従事者である評者自身も随分勉強になった。何度も読み返し、書き込みと付箋でいっぱいになっている。疫学というと、難しい計算式がでてきて難解だというイメージを払拭してくれる。医学部時代に無味乾燥な詰め込み教育を受けた身としては、このような面白い授業を受けられる岡山大学医学部の学生がうらやましくもある。惜しむらくは誤植が多い。(き)


■21×14㎝:233ページ/¥2,400 (税別)

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