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書評コーナー

薬のチェックは命のチェックで取り上げた書籍を紹介しています。

季刊誌21号より

薬害肝炎 誰がC型肝炎を「国民病」にしたか

大西史恵著/金曜日

薬害肝炎 誰がC型肝炎を「国民病」にしたか

薬害HIV訴訟の和解から4年後の2000年8月24日薬害根絶デー。非加熱血液凝固第IX因子製剤を投与され、C型肝炎ウイルスに感染した20歳の学生が、厚生労働省前に立った。「HIVには感染していなかったけど、僕はC型肝炎の患者です。救済の道を拓いてほしい」・・・・・

先天性以外の疾患で血液凝固因子製剤を投与され、C型肝炎になった患者が、2002年10月、薬害肝炎訴訟を提訴した。東京、大阪、福岡、仙台、名古屋の五地裁で争われている訴訟はいま証拠調べを終え、各地で原告本人尋問、結審を控えている。原告は05年12月5日現在、93人。しかしながら、200万人以上いるといわれるC型肝炎の患者も、無軌道な医療・薬事行政の被害者だ。すべての肝炎患者への救済と補償、医療体制の確立などを求め原告は闘っている。本著は、これから迎える"真の解決"に向け、争点と被害を整理した、薬害肝炎訴訟における唯一のテキストだ。(お)


■21×15㎝:93ページ/¥600 (税別)

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