書評コーナー
「薬のチェックは命のチェック」で取り上げた書籍を紹介しています。
季刊誌26号より
シネマの中の人間と医療 エシックス・シアターへの招待
浅井篤 編著／医療文化社
腰巻きに「楽しい！深い！分かりやすい！ まったく新しいタイプのバイオエシックス入門書」とある。 編著者は熊本大学の生命倫理学の教授です。「ザ・フライ」を題材に人間関係に対する病気のインパクトを論じ、 「裸足の１５００マイル」を題材にパターナリズムを論じ、「バード」を題材にQOL（生の質）を論ずるといった具合です。 項目毎に生命倫理に関する設問が用意され、読者は論点を整理し、考える時間を与えられる構成になっています。 新たな映画の見方を教えられて興味深く読めました。本誌の谷田さんの連載「みんなのやさしい生命倫理」と合わせて読めば、 より理解が深まると思います。（き）
■ ２７０頁/本体価格：２１００円（税別）
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