書評コーナー
季刊誌51号より
本当は危ない植物油 その毒性と環境ホルモン作用
■奥山 治 著／角川書店
■ISBN-10: 404110467X
■ISBN-13: 978-4041104675
■17.5 x 10.8 x 1.2 cm 186頁 価格781円（税別）
子どものころ、から揚げとカレーライスが大好きでした。いくら食べてもおいしくて胃がもたれるということはありませんでした。 学校給食に鳥のから揚げがでたときは、右と左とどちらのから揚げを選んだらいいか（ちょっと恥ずかしかったけど）見つめてました。 油料理はおいしいですね。
著者は薬学者で、長年脂肪の研究に取り組まれています。科学の領域の真実が、資本主義によって隠蔽され、 世間に伝わらないことを危惧しています。著者は長年の研究の結果、「植物油が環境ホルモンとして働き、私たちの健康を害している」 ことを書きました。
どのように健康が害されているか？ 植物油は若者の精子を減少させ、アレルギー疾患を悪化させ、 がんの発生をふやし、精神状態を撹乱し、はては寿命を縮めているらしいのです。大変！
食べたもので、体は作られるのですから、食事が大切なのは誰もが納得ですね。 実際に何を食べるかを選択するのは悩みどころです。悩まなくてもいいのかな？野菜を食べて、肉より魚、魚は焼いて、 揚げ物は食べず、パンより米にし、ジャンクフードはもってのほか……。うーん、手羽先のから揚げをときには食べたくなりますね。（す）
