■池田暁子著 /秋田書店
■ISBN-10: 4253105947
■ISBN-13: 978-4253105941
■21 x 15 x 2 cm 161ページ 価格950円(税別)
書店で表紙を目にして、「どこかで見た絵だなあ」と手に取った。そしてタイトルが目に入り、これは読まねば、と購入。 ひっくり返して裏を見ると、ギョッとするのと同時くらい。プヨプヨの男性(というより男の子)がスッポンポンでゲーム機を手にご機嫌な様子だ。 この男の子が「夫」なの? やだあ、でも、可愛い。
休職中の夫は、「うつのくせに」ひとりで旅行して、旅先から楽しげな葉書を送ってくる。なんだこれは! 復職できるんじゃない? と切り出すと、どよよ〜んと空気は沈む。時折、「ふたりの違い○○」というページがあって、読み手も自分はどっちかな? と楽しめる。
医学的・科学的云々は、この際ちょっと脇へ。あくまでひとりの漫画家が夫で経験したことを、じっくり観察して書き記したもの。 医学的には眉唾物も出てくるかもしれないが、参考資料を一瞥するだけで、夫の病を理解するために実にたくさんの書物を読み漁ったことがわかる。 著者は、もともと男性に養ってもらおうと思っていないので、最低限の生活費を入れ、妻の仕事に口出ししない夫に不満はなかった、のだが、 ある日とうとう「会社辞めたい」と夫は言い出した。さて、どうなる?(さ)